住まいからはじめる介護の安心｜宇治市で住宅のお悩みを解決しよう | 宇治エリアの不動産購入、売却、賃貸のことなら未来Designへ

介護の不安と負担を軽減するためにできる事

3-1 家族の話し合い

介護が始まったら、まず家族全員で十分に話し合い、負担が一部に偏らないよう役割を明確にしましょう。具体的には誰が日々の見守りをするか、通院や手続きは誰が担当するか、金銭面や休暇の調整をどうするかといった点を整理します。可能なら合意事項を簡単な書面にまとめ、緊急時の連絡先や手順も共有しておくと安心です。状況は変化するため、定期的に話し合いの場を設けて見直す習慣をつくることが大切です。
 

3-2 国や都道府県の支援制度を利用

介護保険による訪問介護やデイサービス、短期入所（ショートステイ）、住宅改修の助成など、公的制度を活用することで経済的・時間的・体力的・心理的な負担を軽減できます。まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、利用可能なサービスや申請手続き、必要書類を整理してもらいましょう。申請には時間がかかる場合があるため、早めに情報収集することをおすすめします。
 

3-3 将来を見据えて施設への入居を検討する

施設入居は、経済面と本人の気持ちの両方が関係する繊細な選択です。いきなり決めるのではなく、まずはデイサービスやショートステイなどを試してみて、家族や本人の負担感を確かめるとよいでしょう。施設を検討する際は、事前に下見や面会を重ね、職員の対応、設備、生活の雰囲気を実際に確認し、本人の意向を尊重しながら時間をかけて判断することが大切です。費用や入所待ちの状況も把握し、必要に応じて社会福祉協議会やケアマネジャーに相談して資金計画や選択肢を整理しましょう。

3-4 住まいの困りごとを改善する

自宅介護の大きな困りごとの一つが、住居の問題です。今まで何事もなく、住んでいた住宅が突然使いにくくなる事で、介護者も介護される側も不安や、不具合を感じてしまうのです。これからも長く、介護者も本人も心地よく、使いやすくしていくのが介護の為のリホームです。こんな時は、国や都道府県の支援制度、地元の不動産屋さんの力を借りて少しずつでも介護しやすい住まい環境を整えていきましょう。家の中を安全に移動できるように整える事は、介護されるご本人の方ご自身の自立の意欲を高める事にもつながります。

具体例（一部）
・つまずいて転倒するのを防ぐために、玄関や廊下の段差をなくす。
・立ち上がりやすくする為、転倒防止のためにトイレや浴室に手すりを付ける。
・歩いて、あるいは車いすで他の部屋に行くために床を滑りにくい床材に変更する。
・車いすを使えるようにトイレ、お風呂場、廊下のスペースを拡張して広くする。
・お風呂の床が滑らないように床材を変更する。
・お風呂のドアは、補助器具を入れやすい折れ戸にする。
・寝室の近くにトイレを増設する。
・トイレを昇降式、ウオシュレットに変更する。
・トイレの出入り口は引き戸が理想。
・ベットから立ち上がれるように手すりを設置する。
・玄関までのアプローチはスロープにする。
等、、、介護の為のリホームは、介護者の状態や、体のサイズ、使う車いすなどのサイズに合わせて行う事が大切です。

宇治市住宅関連助成制度(介護編)5つ

宇治市では高齢者の住宅改修や介護予防をサポートする各種制度を整えています。今回は、代表的な助成制度や支援内容をわかりやすくご紹介します。

介護予防安心住まい推進事業

対象者は以下の条件をすべて満たす方です。 自宅で生活している65歳以上の方 介護保険の認定を受けていない方（申請中の方も対象外） 「安心住まいチェックリスト」で運動機能の低下が認められ、介護認定の恐れが高い方 宇治市内に居住しており、住民登録がある方 世帯の全員が市民税非課税であること 助成内容は、手すりの設置や段差の解消、床材・通路面材の変更、扉の取り替え、洋式便器への交換など、介護しやすい住まいにするための住宅改修費用の3分の2を助成（上限16万円）です。

住宅改造助成

対象は、介護保険法に基づく要介護・要支援認定を受けている方が住む住宅です。 リフトやエレベーター設置など、市長が適当と認めた住宅改修工事にかかる費用の2分の1を助成（1住宅につき30万円が上限）します。ただし、介護保険の給付対象工事や福祉用具貸与制度で利用できるものは除かれます。
 

住宅改修相談事業

市内に住宅を持ち、介護認定を受けている方を対象に、1級建築士による住宅改修の相談が毎月第3火曜日に無料で受けられます。訪問によるアドバイスで、安全で介護しやすい住まいづくりをサポートします。

家具等転倒防止金具の購入助成

65歳以上で市民税非課税世帯の方が対象です。家具転倒防止用の金具購入費として、対象金具の購入費合算または5,000円のいずれか低い額が助成されます。金具の詳細についてはお問い合わせください。

住宅改修費の支給 （介護保険制度）

介護保険法に基づく要介護・要支援認定を受けた方が対象です。 支給額は、支給対象工事にかかる費用の7～9割（上限20万円）で、手すりの設置、段差の解消、床材変更、扉の取り替え、洋式便器への交換などが対象です。自己負担割合は負担割合証に記載されます。

介護のある暮らしを快適に、そして安全にするためには、住まい環境の工夫が欠かせません。宇治市の各種助成制度をうまく活用することで、手すりの設置や段差解消、扉や床材の改修など、負担を軽減する住宅改修を効率的に進めることが可能です。介護に適した住まいづくり、安全で快適な住環境の整備に向けてのリフォームについては、ぜひお気軽にご相談ください。

その他の宇治市の介護支援サービス

宇治市では次のような介護支援サービスを受ける事ができます。

介護保険サービス

・訪問介護
・通所介護
・通所リハビリテーション/介護予防通所リハビリテーション
・短期入所生活介護/介護予防短期入所生活介護
・特定施設入居者生活支援/介護予防特定入居者生活介護
・福祉用具の貸与
・特定福祉用品販売

まとめ

最近は、経済的理由、ご本人の希望から、自宅介護をするご家庭は増えており、介護を担う方の悩みも多様化しています。しかし、介護保険制度や宇治市独自の支援制度をうまく利用し、住まいを工夫することで負担を減らすことが可能です。 大切なのは「一人で抱え込まないこと」。地域の相談窓口や専門機関を頼りながら、安心して介護ができる住まいを整えていきましょう。もし住まいに関することでお困りのことがあれば、ぜひ当社、未来Designにお気軽にご相談ください。