宇治市のリフォーム助成金まとめ｜耐震・省エネなど目的別にわかりやすく紹介 | 宇治エリアの不動産購入、売却、賃貸のことなら未来Designへ

1.なぜ、今リフォームをおすすめするのか

持ち家は長期にわたり安心と安らぎを与えてくれる存在ですが、建物そのものの劣化や、住む人の年齢・ライフスタイルの変化によって、徐々に暮らしにくさを感じることもあります。 適切なタイミングで適切な改修・リフォームを行うことで、住まいの快適性を維持し、長く安心して暮らし続けることができます。ここでは「なぜ、今リフォームをおすすめするのか」を整理していきます。

物価上昇

ウッドショックやロシア・ウクライナ情勢の影響による輸送コスト増加などを背景に、建築資材は継続して高騰しています。住宅価格が上昇しているだけでなく、改修工事やリフォームの費用も今後さらに上がることが予想されます。 ※ウッドショックとは、コロナ禍以降、世界的に木材需要が急増したことで木材および関連資材が不足・高騰している現象です。
 

人手不足

全国的な少子化によって技術職の働き手が減少し、職人不足が深刻化しています。そのため、工事の着工までに時間がかかる、工期が長くなるといった影響が今後さらに強まる可能性があります。

耐震性

宇治市には、昭和56年（現行耐震基準の制定年）以前に建てられた住宅が約27％存在しています。国が南海トラフ地震の発生確率を公表するなど防災意識が高まる中、家具固定などの備えとあわせて、住宅自体の耐震性を高める対策も重要です。

住む人の事情の変化

老後に大規模なリフォームを行うのは、体力的にも経済的にも負担が大きくなります。そのため、子育てを終えた50代前後の方が、水回り・外壁・トイレなどのリフォームを早めに済ませ、老後の住まいの不安を減らすケースが増えています。

住宅購入者の意識変化

物価高により、新築購入を予定していた層が「リフォーム済み中古」や「購入後にリフォームする中古物件」へ目を向ける動きが強まっています。今後、中古市場の活性化に伴い、リフォーム・リノベーション工事の需要が増え、依頼が込み合う可能性もあります。
 

宇治市の豊富な助成金制度

宇治市では、市民の住まいの質向上を目的に、さまざまな支援制度が整っています。対象となる助成金を活用することで、費用を抑えながら賢くリフォームを進めることができます。
 

宇治市の応援事業 — リフォーム関連の助成金について

宇治市では、住宅の耐震化やバリアフリー改修、省エネ・再生可能エネルギー導入、若年世代・子育て世帯向けの住まい支援など、多様な助成制度を整備しています。以下に、代表的な制度とその概要を整理します。

木造住宅耐震改修補助金交付事業

・昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅（または罹災証明による一部損壊住宅）で、宇治市指定区域かつ住宅用途が床面積の半分以上など条件を満たす住宅が対象。
・2025年度は補助上限が145万円、補助率は約97％と、これまでにない好条件。工事着工前に申請・交付決定が必要で、期限は2026年1月16日まで（ただし予算上限で締め切りの可能性あり）。
・耐震改修の内容に応じて、対象となる改修の範囲や補助上限額が異なる。「本格改修」「簡易耐震」「耐震シェルター設置」などの区分あり。
※対象条件あり

景観形成助成制度

・建物の外壁・屋根、門や塀、屋外工作物などの新設・改修が、宇治市の景観基準に適合し、「良好な景観づくりに著しく貢献する」と認められる場合、工事費の概ね 1/2 を補助。
・上限額の目安として “300万円” の記載例が見られる制度案内もある。ただし内容・適用には審査があるため、物件の立地・デザイン・用途によって使えるかどうかは異なる。
※対象条件あり

住宅確保要配慮者専用賃貸住宅改修補助金（空き家型）

・空き家を「住宅確保要配慮者」のための賃貸住宅として再生するとき、バリアフリー改修や耐震改修などが対象。改修費の 3分の2、最大100万円／戸まで補助。
・2025年の募集期間は 5月23日〜12月26日。先着順で、件数に限りがあるため、申請を検討するなら早めの行動が望ましい。
※対象条件あり

子育て世帯／新婚世帯向け住宅リフォーム補助

・子育て世帯や新婚世帯が住宅のリフォームをする場合、条件を満たせば補助対象となる制度がある。所得制限や家族構成などの要件あり。
・新婚世帯向け補助では工事費の 1/2、上限 60 万円が目安。外壁・屋根・内装・水回りなど多様なリフォームが対象。
※対象条件あり

省エネ・再生可能エネルギー設備導入の補助（ゼロカーボン設備導入事業）

・住宅用太陽光発電＋蓄電設備を同時に設置する場合、補助金の対象となる。
・ただし、補助を受けるには国の制度（FITまたはFIP）の認定を受けないこと、契約・着工が 2025年4月17日以降であること、など細かい条件がある。
※対象条件あり

 補助対象かどうかは「住宅の築年」「用途」「所有形態」「所得・世帯構成」「申請のタイミング」など多くの条件で左右されます。 また、「景観助成」「空き家活用補助」「省エネ設備補助」などは、制度内容が頻繁に更新される可能性があるため、申請の前には宇治市や各公式サイトの最新版をご確認ください。

3.宇治市介護予防安心住まい推進事業とは

高齢化が進む中で、「できるだけ長く、自分らしく暮らしたい」という思いに応えるため、宇治市では自宅の安全性向上を目的とした 介護予防のための住宅改修支援 を行っています。それが「介護予防安心住まい推進事業」です。 この制度は、転倒や事故を予防し、将来的な介護リスクを軽減するための改修を対象としており、段差の解消や手すりの設置など、日常生活の負担を減らす工事に対して、市が費用の一部を補助してくれる仕組みです。

対象となる方

①65歳以上の方
②宇治市に住民登録があり、実際に宇治市内の住宅で生活している方
③要介護認定を受けておらず、これからの介護予防を目的として住まいの改善を必要とされる方

「まだ介護が必要な状態ではないけれど、階段や段差が心配になってきた」
「転倒リスクが高まってきたので、早めに安全対策をしておきたい」
こうした状況で活用しやすい制度となっております。
 

補助の対象となる工事

日常生活でのケガや転倒を防ぎ、安心して暮らすための改修が補助対象です。具体的には以下のような内容が該当します。
・手すりの設置（玄関、廊下、階段、浴室、トイレなど）
・段差解消工事（玄関・室内の段差をなくす、式台設置など）
・滑りにくい床材への変更
・浴室の改修（滑り止め加工、手すり追加 など）
・トイレの安全性向上のための設備改善　など
転倒しやすい場所を中心に、「将来介護が必要になるのを防ぐための工事」を広くカバーしている点が特徴です。
 

補助金額

・工事費用の 3分の1（上限10万円） を宇治市が補助
・1住宅につき 1回まで利用可能
比較的小規模なリフォームでも使いやすく、「気になる部分だけ直したい」というケースでも活用できます。
 

助成金を利用したリフォームは、専門家に相談しよう

助成金を活用してリフォームを進める場合、築年数・建物の構造・用途などの条件が細かく定められているため、まずは自分の住まいがどの制度に該当するのかを丁寧に確認する必要があります。制度ごとに補助率や上限額も大きく異なり、同じリフォーム内容でもどの助成金を利用できるかで負担額が変わってくる点には注意が必要です。
さらに、助成金の中には年度予算の範囲で受付が終了するものや、募集期間が限定されているものもあります。「必要になったときに申請しよう」と思っていても、タイミングを逃すと利用できないケースもあります。
そのため、リフォームを考える際は、制度の内容を正確に把握しつつ、どの助成金が適用できるのかを早めに確認することが大切です。条件の確認や申請書の準備には専門的な知識が必要になる場合もあるため、まずは制度に詳しい専門家に相談し、無理のない計画を立てるところから始めてみると安心です。

まとめ

宇治市はリフォーム支援制度が非常に充実しており、 「耐震」「省エネ」「バリアフリー」「空き家活用」など、住まいに関するさまざまな目的に対応した補助金がそろっています。
リフォームにはまとまった費用が必要になるため、利用できる助成金を確認することで、最終的な負担額が大きく変わることも珍しくありません。特に近年は、物価の上昇や住宅の老朽化、空き家対策の強化といった背景から、リフォーム需要はさらに高まると予想されています。それに伴い、宇治市でも補助制度の活用件数が増えてきています。
気になる制度があれば、まずは早めに情報を集めたり、制度に詳しい専門家へ相談したりすることが大切です。大切な住まいを長く安心して使うためにも、こうした制度を賢く活用しながら、安全で無理のないリフォームを進めていきましょう。
何かございましたら、是非未来Designにいつでもご相談くださいね♪