熟年離婚の原因は!?熟年離婚をする夫婦の特徴や注意点も解説 | 宇治エリアの不動産購入、売却、賃貸のことなら未来Designへ
熟年離婚の原因は!?熟年離婚をする夫婦の特徴や注意点も解説
「夫が退職して家にいる時間が増えてストレスを感じる」
「子供が独立して親の役目を果たし、一緒に生活しなくても良いと感じる」
などの理由で長年連れ添った夫婦が離婚をするケースが増えています。
夫婦が熟年離婚をする背景には、
今までの長い間の我慢や不満が爆発し非常に固い意思で離婚を決断される方が多いようです。
今回は熟年離婚の具体的な原因や注意点について解説します。
目次 |
【熟年離婚のタイミングとは】
熟年離婚を考える主なタイミングは次の2つがあります。
1.夫の定年退職
夫の定年退職をきっかけに離婚を決意する女性が多いようです。
長い期間、会社で働いてきた夫が定年退職をすると1日中家にいるようになります。
夫が働いている間に、趣味の時間を楽しんだりママ友と話をしたりする時間を作っていたのに、
夫が家にいるようになると今まで気軽にできていたことができなくなってしまいます。
そうなると妻としては今までの生活リズムが崩れてストレスが溜まってしまいます。
熟年離婚をした方の中には、夫の定年退職で受け取る退職金から財産分与としてお金をもらえるため、
夫の定年になるまで我慢して待っていたという女性もいました。
また、熟年離婚は妻からの申し出だけでなく夫から離婚を切り出すケースも少なくありません。
定年退職後は自分の第二の人生として好きなことをして生きていきたいという男性も多く、
自由な人生のために離婚を決意する方もいます。
2.子供の自立
子供が小さい頃は、子供のためを思って離婚を我慢している方も多いでしょう。
日常的に喧嘩が多く仲が悪くても離婚まで至らないのは、子供の存在が大きいからではないでしょうか。
しかし、子供が自立し自分で生活できるようになってくると、
子供のために夫婦が一緒にいる必要がなくなり離婚について真剣に考えるようになります。
離婚したくても子供のために我慢してきた方が、子供が独立したタイミングで離婚を決めるケースも多いのです。
【熟年離婚してしまう夫婦の4つの特徴】
熟年離婚に進んでしまいがちな4つの特徴をまとめてみました。
1. 普段から会話が少ない
夫婦は、日頃からコミュニケーションをとり家庭を成り立たせています。
しかし普段から会話がない夫婦は、お互いに関心がなくなってしまい信頼関係が薄れていってしまいます。
会話が少ないことで夫婦でいる意味を感じられず、
子供の自立などをきっかけに離婚に踏み切るケースも多いのです。
2. お互いの趣味が違う
お互いの価値観が合わずに離婚に至るケースは多いですが、趣味が合わないのも熟年離婚に至る理由です。
例えばアウトドア派の夫とインドア派の妻の場合、
子供が小さい頃は子供に合わせて家族で行動できていたかもしれません。
子供が巣立ち夫婦2人で過ごすようになった時に、趣味の違いが2人の距離が離れてしまう原因となってしまいます。
お互いの趣味を理解しあいながら一緒に楽しめるようになる、
一緒にできなくても相手の話に興味を示すと、仲がより深まって楽しい夫婦生活を送ることができます。
3. 夫が家事を手伝わない
近年では女性が家事をするという考え方自体が問題視されていますが、夫が家事をしないというのは熟年離婚をする夫婦の大きな特徴です。 夫婦で家事ができれば共同作業が増えるので夫婦仲はよくなるかもしれませんが、
夫が家のことを全て任せきりにしてきたという場合、
定年後にいざ家事をしようとなっても行動に移すのが難しいかもしれません。
家事に挑戦するのは時間の無駄といって、全てを妻に投げてしまうのではなく、
1つずつ覚えていったり、妻の手伝いをしてみたり少しずつ家事をやろうとする姿勢も大切です。
4. 相手の親との関係
いわゆる嫁姑問題も熟年離婚をする夫婦がよく抱えているケースです。
今まで姑から言われてきたことを我慢してこなしてきた妻の不満が爆発し、離婚を決意することになるようです。
嫁姑問題の解決は夫が間に入り、どちらか一方の肩を持たないようにすることが重要なポイントのようです。
【熟年離婚で辛い3つのこと】】
熟年離婚に踏み切り、これで自由になる!と喜んでいる方も多いかと思いますが、
もちろんデメリットもあります。熟年離婚をした人が感じる辛いこと3点を紹介します。
1. 生活が苦しくなってしまう
これまでの生活を配偶者の収入に任せていたという方は、
熟年離婚後の生活が経済的に苦しくなってしまう覚悟が必要です。
例えば、パート勤務の方が熟年離婚をした場合には、
収入が少なくなってしまい苦労することになります。離婚後に正社員として働きたいと思っても、
経験がないまま年齢を重ねている場合は難しいでしょう。
熟年離婚をする場合には、家を売却して現金化し、
そのお金で不動産投資や家賃収入で生活していくことを検討するのもいいでしょう。
財産分与や年金分割、離婚後の仕事についてもしっかりと準備をしておくことが重要になります。
2. 子供に介護の負担をかけてしまう
熟年離婚は子供が独立しているケースが多いですが、
離婚することでどちらかに介護が必要になった場合に配偶者の協力を得られず、
子供だけが介護を行う必要が出てきます。
万が一、自分に介護が必要になった場合は子供へ負担がかかってしまうということは知っておくといいでしょう。
その負担を少しでも減らすには、二世帯住宅を建てたり、子供の家の近くに家を購入したりするのが効果的です。
3. 離婚後の生活が孤独
離婚後は孤独を感じてしまうことも多いと思います。子供が独立しているケースが多いため離婚後は一人暮らしをすることになるでしょう。 例えば、仕事一筋で家事や料理をしてこなかったという夫は、
離婚をすると1人で全てをこなす必要が出てくるため、
家事や食事がうまくできずに離婚への後悔も感じてしまうかもしれません。
さらに趣味や友達が少ないという方は、
家に話し相手がいなくなってしまうことでより孤独さを実感してしまう辛さがあるということを覚えておくといいでしょう。
【熟年離婚をするための準備とは】】
熟年離婚は、数十年もの長期間にわたる夫婦関係に終止符を打つ手続きです。
離婚後に後悔したり、老後の生活で損をすることが無いように事前に冷静に考えておくべきことや、
準備しておくべきことがあります。
1.財産分与の確認
財産分与とは、婚姻期間中に夫婦が2人で協力して築き上げた財産を離婚する際に夫婦で公平に分け合う制度になります。
もちろん熟年離婚の場合も財産分与を請求することが可能です。
・預貯金
・不動産
・車や美術品
・有価証券
・退職金
上記が財産分与になり得る資産になります。
自分が離婚した際に具体的に何が財産分与の対象となり得るのか、
相手に隠し財産は無いかなど離婚を切り出す前に入念に調査しておくと良いでしょう。
併せて読みたい
離婚時、住宅に関する財産分与をスムーズに行うための確認ポイントとは?
離婚したら「家」はどうする?財産分与の3つの注意点
2.年金分割について
年金分割とは、離婚時に夫婦の厚生年金の保険納付実績を分割し老後に受け取る年金額に反映させる制度になります。
妻が専業主婦で国民年金の加入実績しかない場合でも、
会社員であった夫が婚姻期間中に納めた厚生年金の保険納付実績を最大2分の1の割合で自分が納めたことにでき、その結果老後に受け取る自分の年金額を増やすことができます。
3.慰謝料請求の可否
熟年離婚の場合でも、離婚の原因によっては相手に対して慰謝料を請求することができます。
離婚時の慰謝料とは相手の不倫やDV、モラハラなどの不法行為により受けた精神的苦痛に対する賠償金です。
単なる性格の不一致が原因で離婚する場合は慰謝料の請求はできませんが、
具体的かつ客観的な証拠を用いて証明ができる場合には慰謝料を請求することが可能です。
【まとめ】
熟年離婚には様々な原因がありますが、今まで我慢してきたものが爆発し夫の定年退職や子供の自立をきっかけに離婚に踏み切るケースが多いようです。
もちろん、妻から離婚を申し出るだけでなく、妻の関心が子供だけだったり、妻に大切にされていないと感じた夫が離婚を申し出るケースもあります。
我慢というマイナスな感情だけでなく、お互いが第二の人生のために前向きな気持ちで離婚をするケースもあるようですが、大事なことは離婚を決める前に話し合いの場を設けてみることです。
相手に家庭のことを任せっきりにしていたり、大切にできずに会話が減ってしまっているという夫婦は注意が必要です。 とはいえ、熟年離婚を決意した場合には、離婚後の生活のために様々な準備を進めていく必要があります。 離婚をする際に必ず目にするのが「財産分与」です。財産分与について注意すべきポイントについては、次回記事で詳しく解説しますので、併せて参考にしてみてください。
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