熟年離婚の原因とメリット・デメリット、準備しておきたい2つのポイントとは? | 宇治エリアの不動産購入、売却、賃貸のことなら未来Designへ
熟年離婚の原因とメリット・デメリット、準備しておきたい2つのポイントとは?
近年、「熟年離婚」という言葉をよく聞くようになりましたが、熟年離婚にはどのような原因があるのでしょうか。長年生活を共にしてきた夫婦が離婚する際のメリットとデメリットに加え、実際にはどのような準備をしておくと安心なのかということについても解説します。
目次
1.熟年離婚とは?
熟年離婚と聞くと、高齢者の夫婦が離婚することをイメージする方が多いと思いますが、実際には、「婚姻期間が20年以上の夫婦が離婚すること」を指します。熟年離婚の割合は年々増加しており、1980年(昭和55年)には離婚全体の10%程度でしたが、2020年(令和2年)には21.5%と、40年間で倍以上増加しています。
図1:厚生労働省 人口動態統計特殊報告「離婚の年次推移」より一部抜粋
2.熟年離婚の原因は?
では、熟年離婚の背景には、どのような理由が考えられるのでしょうか。ここでは、主に考えられる5つの理由について紹介します。
①子どもの自立
子どもが小さいと、離婚による子どもへの精神面への影響や経済的な面も考えて、離婚を踏みとどまることもあったかもしれません。しかし、婚姻期間が20年を過ぎると、子どもも成人を迎え、自立している場合が多くなります。もちろん、離婚による子どもへの影響がまったくないわけではありませんが、一成人、一社会人として子どもに説明をすれば理解を得られるようになりますし、親が自由な選択をしやすくなるため、離婚を後押しする理由となります。
②定年後の同居によるストレス
夫が定年退職を迎え、自宅にいる時間が増えるようになると、昼食の準備などの妻への家事の負担が増えることをストレスに思うケースがあります。
また、夫婦で長時間一緒に過ごすことで、相手の生活習慣や性格が気になり、それがストレスとなり、離婚につながる場合があります。
③年金分割制度
年金分割制度とは、「離婚した場合に、婚姻期間中の保険料納付額に対応する厚生年金を夫婦で分割し、それぞれの年金とすることができる制度」のことです。段階的に制度変更がされていますが、最初にこの制度が開始されたのは、2007年(平成19年)です。
この制度により、専業主婦であっても夫の年金の一部を受け取れる女性が増え、離婚後の生活の補填ができるようになったことから、離婚を選択する方が増えているのかもしれません。
④配偶者からのDV・モラハラ
配偶者からのDVやモラハラがある場合、さらに夫が定年退職することで夫婦で家にいる時間が増えると、これ以上のDVやモラハラに耐えられないと離婚を決意する方もいらっしゃるでしょう。⑤配偶者の親の介護
結婚生活が20年以上経過していると、双方の親の介護が必要になっている方も増えます。実親の介護でも大変ですが、義理の親となるとその負担はさらに増えることが予想できます。また、夫婦間でも、その親世代でも「夫の親の介護は嫁がするもの」という考え方が根強いと、妻の負担は増すばかりです。
それだけでなく、「妻が自分の親の介護をして当たり前」という考えの夫であれば、介護を担ってくれている妻に対して感謝の気持ちを持っていない場合もあります。そのような夫の態度にストレスを感じたことが離婚のきっかけとなることもあるでしょう。
3.熟年離婚のメリット
熟年離婚には、さまざまな原因があることがわかりました。では、熟年離婚することによるメリットはあるのでしょうか。ここでは主な2つのメリットを紹介します。
①日々の負担から解放される
毎日の予定を家族に合わせていたり、家事を一人で担っていた方も、離婚後は自分の好きなように時間を使うことができます。食事の準備や洗濯も、自分の分だけやればいいので、随分と負担が減るでしょう。また、配偶者からのDVやモラハラ、不倫などに悩んでいた方も、離婚をすることでそのストレスから解放されます。
②義理の親の介護が不要になる
2で触れたように、熟年離婚をする世代では、義理の親の介護を妻がしているケースがあります。 そのような場合、離婚後は義理の親の介護から解放されることになります。
4.熟年離婚のデメリット
現在の夫婦関係に悩んでいる方であれば、熟年離婚のメリットを見ると、すぐにでも離婚に向けた行動をしたくなるかもしれません。しかし、熟年離婚にはデメリットもあります。ここでは、熟年離婚によるデメリットを確認しておきましょう。
①孤独感を強く感じるようになる
熟年離婚をすると、子どもも既に独立している場合が多く、自分一人で生活することになるでしょう。その際、どうしても孤独感や寂しさを感じることになります。若い頃であれば、友人を誘って一緒に過ごすことができますが、熟年離婚の世代では、それぞれが家庭をもっているため、友人と一緒に過ごすことは難しいケースもあります。
離婚後は孤独感を強く感じる可能性があることを認識し、自分の気持ちを保つことができる方法を考えておきましょう。
②家事の問題
特に男性に多いデメリットですが、まったく家事をしてこなかった方が、離婚後に家事ができず困ってしまうことがあります。離婚後に一人暮らしになると、食事の準備や掃除、洗濯などを自分でやらなければならなくなります。離婚を決意する前に、一人で生活していける程度の家事が自分でできるかどうか、再確認してみましょう。
5.熟年離婚するための準備
離婚後の生活をスムーズに送るためには、そのためにしっかり準備しておくことが重要です。ここでは主に、離婚後の経済面と住まいの準備について解説します。
1.経済面の準備
まず、離婚後に経済的な面で困ることのないよう準備をしていきましょう。離婚時には、「財産分与」、「年金分割制度」、「慰謝料」により、お金が受け取れる場合があります。しかし、これらは夫婦で話し合い、金額を決定していく必要がありますし、手続きも必要です。
①財産分与
結婚後の財産は夫婦の共同財産として、財産分与の対象になり、離婚時に夫婦で分けることになります。
②年金分割制度
専業主婦であっても、夫が支払った年金保険料の一部を妻が支払っていたものとして扱い、年金額を算出することで、受け取れる年金額を増やすことができる制度です。
③慰謝料
配偶者からDVやモラハラなどの被害に遭っていた場合、認められれば慰謝料をもらうことができます。これには、DVやモラハラなどが事実であったという証拠が必要になります。
財産分与や年金分割制度、慰謝料によってお金を得ることができても、それだけで離婚後の生活を送っていくのは難しいでしょう。
また、離婚後は一人で生活する方が多いでしょう。生活が困窮してしまわないように、自分で収入を得る手段を考える必要があります。特にこれまで専業主婦をしていた方は、就職活動をする必要があります。自分が望む求人がなかなかない場合もありますので、早めに準備をしていきましょう。
2.住まいの準備
離婚後の住まいについても考えておく必要があります。現在の住まいから引っ越して新たな住居に住む場合、実家に住む方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではなく、新しく賃貸物件を借りるのであれば物件探しをしなくてはなりません。
そして、賃貸物件を借りる場合には、保証人が必要となります。誰に保証人になってもらうのか事前に考えておきましょう。
また、年齢によっては新たに住居を借りることができないケースもありますので、その点も事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
熟年離婚の定義や原因、メリット・デメリットについてお伝えしました。
近年増加している熟年離婚ですが、実際に離婚するためには夫婦での話し合いや準備期間が必要です。離婚を感情的に決めるのではなく、離婚後の自分の人生がより良いものになるようしっかりと考えて準備していけるといいですね。
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