2025年最新|住宅ローン金利が上昇中!今からできる対策と注意点 | 宇治エリアの不動産購入、売却、賃貸のことなら未来Designへ
2025年最新|住宅ローン金利が上昇中!今からできる対策と注意点

住宅ローン金利が上昇しているというニュースを目にして、不安を感じた方も多いのではないでしょうか?既に住宅ローンを返済中の方、これから家を買う予定の方にもとても気になる話題です。 そこで、この記事では、2025年現在の住宅金利の上昇の現状と、上昇の理由、メリット、デメリット、そして今後住宅ローンを検討中の方が知っておくべき金利動向と、対策方法をわかりやすく解説していきます。
1.【2025年最新版】住宅ローン金利の現状と今後の見通し

2025年5月現在、長期固定の住宅ローン(フラット35など)では、
一部の金融機関で引き下げがみられ、全体的にはやや引き下げの状況にあります。
しかし、2024年と比べて上昇していることには変わりがありません。
一方、変動金利型ローンは、2025年4月の見直しで多くの金融機関が金利の引き上げを行っており、
上昇傾向になっています。
2.住宅ローン金利が上昇している理由と、そのタイミングや背景は??

2022年に始まった世界的なインフレの影響を受け、各国の中央銀行が金利を引き上げる政策をとってきました。日本でも長らく続いた超低金利政策が徐々に見直され、2024年には日銀がマイナス金利政策を解除。さらに2025年に入ってからも政策金利を0.25から0.5に上昇させました。
これを受けて金融機関では住宅ローン金利の見直しが始まり、特に固定金利が先行して上昇しました。しかし、2025年4月に10年もの国債の金利が下落した為、5月現在多くの金融機関では長期固定型ローン(フラット35など)の9割以下の金利を最大で1.820%まで引き下げています。
◇10年もの国債利回りは長期金利の指標であり、住宅ローン固定金利はそれに連動しています。
◇9割以下とは、融資率が全体の9割以下のこと。つまり自己資金で購入金額の1割以上の金額を出せるということです。
変動金利型住宅ローンでは、見直しが年2回(4月・10月)であり、4月に多くの金融機関が基準金利を0.25%引き上げました。返済中の方にこの金利変動の影響が出るのは通常7月頃からになりますが、(変動金利には5年ルールが適用されるため、実際の返済額がすぐには変わらない場合があります。)
◇変動金利型は、短期プライムレート(基準金利)に各金融機関の上乗せする金利によって決められています。
3.変動金利がすぐに上がらないのは何故?

変動金利は「金利が変わるもの」と知ってローンを組んでいても、「では、なぜ今すぐ上がらないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。その理由は主に以下の3つです。
短期金利がゆっくり上昇している
変動金利は、短期金利(日銀の政策金利)に連動します。
2025年1月の引き上げはありましたが、日銀は急激な金融引き締めは避け、慎重な姿勢を取っているため、短期金利の上昇は緩やかです。
銀行の競争が続いている
金融機関は住宅ローン利用者を取り合っており、低金利での集客競争が続いています。
そのため、変動金利をすぐに引き上げると他行に顧客を取られてしまう懸念があるのです。
返済額の変更ルールにより時間差がある
変動金利のローンでも、返済額の見直しは5年ごと。
しかも、急激な返済負担増を避けるため、増加幅は最大1.25倍までと制限されています。この仕組みがあるため、金利が上がってもすぐに毎月の支払いが増えるわけではないのです。
今後も住宅ローン金利は、世界の状況や、日銀の政策金利の利上げ、長期国債の利回りなどの影響を受け緩やかに上昇する可能性が予測されています。
4.金利が上がったら何がおこるの?

一人暮らしでありがちなトラブルには、どんなことがあるのでしょうか。対処法と併せて紹介します。
1.返済額の増加
変動型住宅ローンでは、金利が上昇すると毎月の返済額や、総返済額が増加します。
例えば、借入額3000万円、35年返済で金利が1%から2%に上がった場合、月々の返済額は約84,600円から約99,200円と約14,600円増加します。年間では約17万5000円の負担増になり、家計への負担は大変大きいものになります。
2.借入可能額の減少
金利が上がると、同じ返済額でも借りられる金額が少なくなります。結果的に希望していた物件価格の見直しが必要になることもあります。
5.住宅ローン金利の上昇のメリットとデメリット

金利が上がるのは悪いことと感じる方が多いでしょうが、住宅ローン金利の上昇にはメリットもあります。
【メリット】
①不動産価格の過熱が抑えられ、価格が安定しやすくなる
②金融機関が健全経営になり、融資の選択肢が多様化する
【デメリット】
①総返済額が増える可能性がある
②家を買うタイミングを逃す可能性がある
③借入額がやや減少する可能性がある
6.住宅ローン金利の上昇に対する今、できる対策

現在は、まだ影響が出始めている段階ですが、将来的な金利の変動に向けて対策を検討しておくことも必要となってくるでしょう。ここではローン返済中の方も、これから住宅の購入を検討されている方もそれぞれに対策を考えてみましょう。
既に住宅ローン返済をしている方
①繰り上げ返済の検討
繰り上げ返済を行うことで元金を減らし、総返済額を抑えることができます。繰り上げ返済には「期間短縮型」と毎月の返済額を減らす「返済軽減型」があります。
②借り換えの検討
より低金利の住宅ローンへの借り換えを検討することで返済負担額を軽減できる可能性があります。ただし、借り換えには手数料、諸雑費がかかるため、注意が必要です。
③固定金利への変更
今後の金利変動に備えて、返済計画の立てられる固定金利への変更も検討してもいいかもしれません。しかし、固定金利型の住宅ローンは初めからやや高めの金利に設定されているので慎重な検討が必要です。
④貯蓄の強化
今後の金利上昇に備えて、日ごろから貯蓄の習慣をつけておくことが必要です。計画的に資金準備を進めておきましょう。
これから住宅購入を考えている方
①頭金の強化
これから住宅ローンを組んで住宅購入を考えておられる方は、貯蓄を強化し、頭金を増やしておくことで金利に関係する借入金を減らすことができます。
②適正な物件を見極める
家族構成や、ライフスタイルに応じ、かつ準備資金に応じた適正な物件を見極めましょう。また、住宅ローンについてもあらかじめ学んでおきましょう。
7.住宅ローンと金利についてのおさらい

住宅ローンとは、住宅を購入する時に金融機関から借りられる長期ローンのことです。このローンには「元金」と利息が含まれており、借りたお金に一定の利率の利息がかかり、この利率のことを金利と言います。金利には3つのタイプがあります。
金利について
①固定金利型
借りたお金に対する金利が返済終了まで変わらないので、市場の金利の影響を受けることがなく、また毎月返済額が決まっているので返済計画が立てやすいメリットがあります。しかし、最初の金利設定はやや高めに設定されます。
②変動金利
市場の金利状況に合わせて半年ごとに金利が見直されます。金利が下がれば返済額が下がる可能性がある反面、上がるリスクもある為に市場の金利状況を理解したうえで選択する必要があります。
③固定期間選択型
あらかじめ決められた期間のみは固定金利が設定され、その期間を過ぎると変動金利に切り替わるシステムです。最初の一定期間は安定した返済計画が立てられ、将来の金利変動にも備えることができるメリットがあります。
3つの返済方法
①元利均等返済
(元金+利息)を毎月均等に返済する方法で、住宅ローン返済では最も多く使われるタイプの安定した返済方法です。しかし、利息を払う期間が長く、総返済額が多くなりがちなデメリットもあります。
②元金均等返済
毎月、元金部分を均等に返済し、利息は残りの元金に応じて変動して行く返済方法です。返済初期の返済額が多くなりがちなので資金に余裕のある人向けです。
③ボーナス併用返済
毎月の返済に加えて、年2回のボーナス時期に増額して返済して行く方法です。ボーナス払いが出来れば、返済期間の短縮や借入額の増額が出来る場合があります。
また、各金融機関では住宅ローンを組む際に、各金融機関の優遇金利の条件や、キャンペーン内容などにも目を向けてみましょう。
住宅ローンの仕組みを理解し、適切なローンを選択、または組み換えをすることで金利の上昇からの影響を少なくすることができます。
まとめ

住宅ローン金利の上昇は、確かに気になるニュースですが、それが直ちに「家が買えなくなる」ということではありません。
むしろ、金利の動きは住宅市場の健全化や価格の安定につながる側面もあり、正しい知識と冷静な判断があれば、不安に振り回される必要はありません。
信頼できる金融機関や専門家に相談しながら、将来を見据えた無理のない資金計画を立てていきましょう。
|参考リンク一覧
日本銀行:政策金利に関するお知らせ住宅金融支援機構:最新金利情報
全国銀行協会:住宅ローンガイド
買う方が良いのか?借りる方が良いのか?
売る方が良いのか?貸した方が良いのか?
悩んでいる方はぜひ未来Designに相談をしてください。
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