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「別居」は離婚に有利?離婚前に別居するメリット・デメリットを解説!

「別居」は離婚に有利?離婚前に別居するメリット・デメリットを解説!

*目次*
 

離婚が頭をよぎり別居を選択する夫婦も多いのではないでしょうか。ひとりになって考えたい、これ以上婚姻生活を続けたくない、など別居する理由は人それぞれです。

離婚を前提とした別居はとても重要で、離婚をする際に有利に働くことがあります。 そこでこの記事では、離婚前の別居についての考え方や、離婚前に別居するメリット・デメリットを解説します。




 

【離婚に際する別居についての考え方】


本来、夫婦が離婚をする時はお互いが同意し、離婚届に署名捺印をし、財産や子供のことを話し合うという流れで話が進められていきます。

しかし、どちらか一方が離婚に反対している場合、裁判で離婚を成立させるかを決める必要があります。その際に「別居している」という事実が大きな判断材料になります。


 

・離婚が認められやすくなる

離婚をするためには婚姻関係の破綻が必要です。 婚姻関係を継続するのが難しい状況であれば婚姻関係が破綻していると判断できるため、離婚請求が可能になります。

万が一相手が離婚に反対している場合でも、別居期間が5年経つと離婚が認められやすくなり、別居前に相手の浮気やDVなどがあった場合には3年ほどの別居でも離婚が認められる可能性があります。


 

・別居=婚姻関係の破綻ではない

別居しているからといって婚姻関係が破綻していると判断されるわけではありません。中にはお互いの生活スタイルを尊重した上で別居を選択しているケースもあります。

とはいえ、通常は単身赴任などの特別な理由がない限り夫婦は同居しているものというのが一般的な考え方であり、相当期間の別居は離婚が成立する理由となります。



 

【別居する5つのメリット】


離婚の準備のために別居するメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。 ここでは5つのメリットをご紹介します。


 

1.こちらの意思を真剣に受け止めるようになる

口頭で離婚の意思を伝えただけだと、ただ言っているだけと冗談のように受け流してしまう人もいます。
そのため別居に向けて行動を起こすことで、離婚に対して本気であることを相手に示すことができます。


 

2.生活費などの支払いを減らすために早期に離婚に応じる可能性がある

別居中も収入に応じて生活費などを分担する義務があります。
そのため、別居しているのにも関わらず相手も養わなければいけないことに気づき、離婚に応じることがあります。
もちろん100%離婚できるとは言えませんが、メリットの一つとして挙げられます。



 

3.同居によるストレスから開放される

一緒に暮らすことに大きなストレスを感じて別居したという場合には、その精神的負担から開放されます。
子供がいる場合には、ひとりで家事育児をこなさなければいけないため負担は増えますが、それ以上に一緒に暮らしているストレスが大きいため別居を選択したという人も多くいます。


 

4.DVやモラハラ等から逃れることができる

DVやモラハラなどの被害にあっている場合は、別居することで相手からの攻撃を避けることができます。
しかし、別居でさえも相手が許してくれないケースや、自分ひとりで行動に移すのが難しいという場合は相談場所へ行き相談してみることをおすすめします。
離婚したいと思ったら。ケース別に見る最適な相談先


 

5.落ち着いて離婚の準備を進められる

一緒に住んでいる中で離婚の準備を進めていても、相手の行動や発言が気になりついカッとしてしまったり、喧嘩してしまい冷静でいることが難しくなることがあります。
そのため別居することでお互いに距離を置き、その中で準備を進める方がスムーズに事が運びやすくなります。



 

【家庭内別居は別居扱いになる?】


家庭内別居とは、婚姻関係は解消しておらず同じ家に暮らしているけれど夫婦として生活していない状態のことを言います。

家庭内別居でたとえ夫婦の会話が全くなかったとしても、同じ家に住んでいることに変わりないため裁判においても夫婦関係は破綻していると判断される可能性は低いと言えます。

ただし、家庭内別居に至った原因が相手の浮気やDV等である場合家計が別々で家事分担もしていないようなケースでは離婚請求が通ることもあります。



 

【別居する5つのデメリット】


別居するメリットを5つご紹介しましたが、別居する上で注意すべき6つのデメリットがあります。

 

1.相手の有責行為の証拠集めが難しくなる

相手の浮気や日常的に暴言を吐かれているなど、有責行為が理由で別居を検討している場合は、別居することで証拠を集めにくくなることを覚えておきましょう。
単純に相手との生活が離れることで家の中にある証拠を集められなくなったり、相手の行動パターンが読めなくなることが理由です。
相手に浮気や暴力などの不貞行為が見られる場合には、別居した後の証拠の集め方も考えておくといいでしょう。

探偵事務所や調査会社など、プロに相談することもおすすめです。


 

2.相手から離婚請求や慰謝料請求をされることがある

身勝手に家を出ていったと見なされてしまった場合、悪意の遺棄にあたるとして相手が被害者となって離婚請求や慰謝料請求をしてくる可能性があります。 離婚を前提とした別居を考えている場合は一刻も早く相手の顔が見えない場所に行きたいと考えると思いますが、あまり突発的に黙って家を出てしまうとこのような危険もあるので注意しましょう。

 

3.相手が財産隠しをする可能性がある

離婚をする際には「離婚における財産分与」という相手と話し合わなければいけないことがあります。
婚姻生活が長ければ長いほど「夫婦の財産分与」は多くなるでしょう。
そのような財産を別居している間に相手が隠してしまい、自分の権利が失われる可能性もあります。


 

4.新しい仕事や住所を探す労力が必要になる

別居先が現在住んでいる場所から遠く離れる場合など、新しく仕事を探さなければいけなくなります。同時に新しく住む家も決める必要があります。
そのためにも突発的に別居を始めるのではなく、新しい仕事や住まいのことなどを考えてから進めていくことをおすすめします。


 

5.同居時よりも経済的に苦しくなる

当然ですが、夫婦2人の収入で暮らしていた場合には、別居後はどうしても生活が苦しくなります。
相手から生活費を受け取れたとしても、一緒に住んでいない分、自分の収入もある程度頼りに生きていく必要があります。
また、相手が生活費を支払わないと言った場合のことも想定しておく必要があります。
別居後の生活については相手からの支払に頼るのではなく、自分の力で生きていくことを想定しておくようにしましょう。



 

【離婚前に別居をするにあたって注意すべきこと】


事前準備をせずに別居してしまうと、思わぬ失敗を招いてしまう恐れがあります。
別居するにあたって準備すべきこと6点をご紹介します。


 

1.一方的な別居とならないように相手ときちんと話し合う

前述した通り、家を出ることで悪意の遺棄と見なされてしまうようなことはあってはいけません。別居したいと思ったら、まずはきちんと相手と話し合ってみてください。

別居したい理由も冷静に伝えて、離婚を前提とした別居なのか、修復の可能性を模索するための別居なのかをきちんと話し合っておくといいでしょう。


 

2.財産の内容を確認するお互いの収入を確認する

離婚では共有財産を分け合う財産分与をすることになりますが、財産分与の対象となる財産を確保する必要があるため、相手がどのような財産を持っているのかは別居前に確認し把握しておくようにしましょう。

どの金融機関にどのくらい預貯金があるのか、株式や生命保険はどのようなものがあるのかなどできる限り確認しておくことが大切です。


 

3.住む場所を確保する

別居する場合には、自分か配偶者のどちらかが家を出ることになります。
こちらも先述した通り、自分が家を出る場合には新たに住む場所を決めておく必要があります。
今まで住んでいた家と同じくらいの家賃では生活が苦しくなってしまう可能性もあるため、経済状況などを考えて生活が破綻しない方法を選択しましょう。


 

4.生活費をシミュレーションする

一緒に住んでいたときは相手の口座から諸々の生活費が引き落としになっていて生活費をきちんと把握できていないという人も多いでしょう。
別居後の生活費がどの程度かかるかをしっかり考えておく必要があります。
いずれ離婚する可能性があるのであれば経済的な自立の準備を進めることも大切です。


 

5.相手が有責の場合は証拠を確保する

有責行為といってもさまざまなケースがありますが、不倫の場合は下記のような証拠が有効になるため、可能性がある人は別居前に証拠を集めておくといいでしょう。
・写真
・音声/映像データ
・クレジットカードの利用明細/レシート
・Suica/PASMOの利用履歴(他の証拠も合わせて必要になります)
・メール/LINE/手紙
・SNS/ブログ
・GPS
・住民票の写し
・妊娠を照明できるもの
・興信所/探偵の調査報告書
  



6.子供の養育環境を整える

子供がいる場合、別居時に夫婦のどちらが子供と暮らすのかを決める必要があります。
別居中に子供と一緒に暮らすかどうかは、離婚時の親権者の決定にも大きな影響を与えるためしっかりと話し合う必要があります。
子供と一緒に暮らすためには養育環境をしっかりと整えておきましょう。



 

【まとめ】


離婚前の別居にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、それぞれの状況によって別居すべきかどうかの判断は変わってきます。
しかし、勢いで別居してしまうと後々自分が不利な状況になってしまう危険もあるため、冷静に判断する必要があります。

別居や離婚に関してはいくつか相談先もあるので、悩んでいる方は相談に行ってみるのもいいかもしれません。

離婚したいと思ったら。ケース別に見る最適な相談先の記事も合わせて参考にしてみてください。

 
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